パピルス紙に書かれた古文書の研究がインターネット上に移りつつある。米デューク大学の研究者たちは、他の大学の古文書データを統合し、巨大な古文書データベースを作るための予算を獲得したことを6日に発表した。
デューク大学には現在、「Documentary Papyri」という古典データベースがある。ここにはパピルス紙、陶器、木に保存された古代ギリシャ、ラテン語の文書5万点以上がデータベース化され、インターネット上で検索できるようになっている。
今回、The Andrew W.Mellon Foundationが81万4000ドルの資金を供与したことにより、デューク大学のデータベースと、米コロンビア大学およびドイツのハイデルベルグ大学のデータベースを統合する作業が行われることになった。
データが統合されることによって、研究者たちはパピルス紙のデジタル画像だけでなく、ギリシャ文字の検索や補足的なメタデータなどの検索が行えるようになる。
このプロジェクトについて、デューク大学の古典歴史学研究准教授のJoshua Sosin氏は「これは、古典研究の重要な1部門が、完全にインターネット上で行われるようになる未来を作るための第一歩となるだろう」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.dukenews.duke.edu/2008/10/papyrus.html
Documentary Papyri
http://papyri.info/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/10/08 12:46
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