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Opera、Webページ構造専門のサーチエンジン「MAMA」を公開準備中


 ノルウェーのOpera Softwareは15日、一般のサーチエンジンのようにコンテンツを対象に検索するのではなく、HTMLやCSSなどWebページの構造を対象に検索できるサーチエンジンの公開準備を進めていると発表した。

 このサーチエンジンは「MAMA(Metadata Analysis and Mining Application)」と呼ばれており、数カ月程度で一般公開する予定だ。MAMAは現在、350万ページをインデックスしており、Webページのマークアップ手法、スタイル、スクリプティングなど、およそWebページ開発に必要とされるさまざまな技術を対象に検索できる。

 MAMAが公開されれば、ユーザー各自でさまざまな検索を行うことができるが、Operaは現時点で参考となるデータも公開した。例えば、CSSを使用しているサイトの割合は80.4%、平均的なWebページにあるマークアップエラーの数は47個、平均的なWebページにある文字数1万6400字、Ajaxで最も必要なコンポーネントであるXMLhttpRequestが最も多く使用されている国はノルウェーの15.2%などである。

 また、Flashの利用率は世界平均で33.5%だが、ドイツでは25%、中国では67%と、国によって使用されている技術に差があることもわかる。

 Operaでは、MAMAの存在理由を4点挙げている。1つめにブラウザメーカーなどがMAMAのデータを用いてバグに優先順位を付けたり、新技術をサポートする理由を見いだすことができる。2つめに、標準規格団体がさまざまな技術の普及率などを計測することができる。3つめに、Web開発者たちがさまざまな技術を使用する際の理由付けを得ることができる。4つめに、芸術的なWeb開発者たちの技を実世界のサンプルとして探し出すことができる――としている。

 Operaでは今後もMAMAの開発を続け、「Web 2.0はどれほど普及しているのか?」「どれほどのサイトが携帯に対応しているのか?」など、複数の技術要素が関係するために簡単に答えることが難しい問題にも解答できるように改良していくという。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.opera.com/pressreleases/en/2008/10/15/
  開発者向け情報(英文)
  http://dev.opera.com/articles/view/mama/


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/10/16 13:30

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