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NICT、複数キャリア間の経路計算サーバーの相互接続に成功


キャリア間PCEP相互接続実験構成モデル(発表資料より)
 けいはんな情報通信オープンラボ研究推進協議会・相互接続性検証ワーキンググループは17日、将来の光ネットワークのキャリア間相互接続において、効率的な通信経路を求めるためのプロトコルである「PCEP」(Path Computation Element Communication Protocol)の相互接続実験を、世界に先駆け成功したと発表した。

 PCEPは、複数の通信キャリアが提供する光ネットワークを相互に接続する技術として、複数のキャリアにまたがった適切な経路を計算するため、各キャリアに設置した経路計算サーバー同士が情報をやりとりするためのプロトコル。現在、IETFで標準化が進められており、通信キャリアはPCEPを用いることで、内部のネットワーク構成を外部に公開することなく、適切な経路の計算が可能となる。

 ワーキンググループでは、情報通信研究機構(NICT)のけいはんな情報通信オープンラボを活用し、KDDI研究所、NEC、NTT、日立製作所が共同で、PCEPを用いた複数キャリア間での相互接続実験プロジェクトを推進してきた。今回の実験により、キャリア内部のネットワーク構成を公開することなく、複数の通信回線経路を計算する手順が確認でき、将来の大規模光ネットワークの実現に向けて大きな前進となったとしている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/h20/081017/081017.html


( 三柳英樹 )
2008/10/17 18:52

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