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「Kaspersky 2009」発売記念イベントに登場したユージン・カスペルスキー氏
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ジャストシステムとカスペルスキーラブスジャパンは18日、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaでPCセキュリティソフト「Kaspersky 2009」の発売記念イベントを開催した。同ソフトの開発者で、セキュリティ専門家として知られるカスペルスキー研究所CEOのユージン・カスペルスキー氏が登場し、ユーザーからの質問などに答えた。
会場となったのはヨドバシAkiba2階ソフト売り場の特設コーナー。カスペルスキー氏はジーンズにシャツというリラックスした姿で登場。終始にこやかな表情でユーザーらと交流した。
● スマートフォンでもウイルスの脅威が
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身振り手振りを交えて質問に答えるカスペルスキー氏
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イベントは、一般ユーザーからのセキュリティに関する質問に回答する形式で進行した。時折日本語を交えながら、ロシア語で答えるカスペルスキー氏は「これまでもっとも解析に手間取ったウイルスは?」という質問に対しては、MS-DOS時代に発生し、解析に2週間を要したといういうウイルス、近年であればマスターブートレコードに感染するタイプのウイルスを挙げた。しかし「どんなウイルスでもかならず駆除する方法が見つかると信じている」とも力強く語った。
また、Webブラウザを搭載した携帯電話、特にWindows Mobileを搭載したスマートフォンなどでもウイルスの脅威が高まっており、「SMSを悪用し、ダイアラーを使って高額な電話料金を請求するケースなどもある」と解説した。さらに「スマートフォンとPCの違いは、マウスがついているか、電話がかけられるかというだけ」と続け、PC並みの対策が必要であると呼びかけた。
カスペルスキー氏は回答の中で、Mac OS版の開発についても言及。「今まさに作業を進めており、おそらく来年2009年にはリリースできると思う」と明かしている。
このほか、無料のウイルス対策ソフトとの差を聞かれたカスペルスキー氏は「巧妙化が進むウイルスに対抗しうる技術の開発には、継続的な投資がどうしても必要になる。セキュリティソフトも高機能で高価格、品質を抑えて低価格、あるいは完全フリーなどの形に分かれることになるだろう」と述べた。
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最終的には40~50名ほどの買い物客がカスペルスキー氏を囲んでいた
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イベントではセキュリティ以外の話題にも波及。日本の料理ではしゃぶしゃぶやうなぎが好みという。またビールの銘柄は「キリン」がお気に入りだとか
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● 「Kaspersky 2009」のおすすめポイント
カスペルスキー氏は、「Kaspersky 2009」のおすすめポイントとして、ホワイトリストなどを利用した「アプリケーションコントロール」、ユーザーから検体をリアルタイムに集めてウイルス定義ファイルへと反映させる「カスペルスキーセキュリティネットワーク」、検知能力を高めつつ動作速度を向上させたという3点をアピール。「日本では“サクサク”が流行っているそうなので」、従来から強調していたウイルス対策ソフトとしての動作快適性を新製品でさらに強化したという。
イベント後半では、抽選会を実施。3名には商品が、そのほか参加者全員にも粗品がプレゼントされた。その後もKaspersky 2009のパッケージにカスペルスキー氏がサインするサービスを実施。握手や記念撮影にも気軽に応じていた。
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製品購入者へのサイン会を実施
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握手のほか、記念撮影にも気軽に応じていた
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関連情報
■URL
カスペルスキー製品情報(ジャストシステム)
http://www.just-kaspersky.jp/
カスペルスキーラブスジャパン
http://www.kaspersky.co.jp/
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( 森田秀一 )
2008/10/20 12:23
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