|
Skypeクレジットのコンビニ支払い
|
伊藤忠商事と、Skype Technologies S.A.(以下Skype社)の子会社であるSkype Communications S.a.r.l.は20日、「Skype」の有料機能を利用するためのプリペイド型クーポン「Skypeクレジット」を国内のコンビニエンスストアで販売開始した。
「Skypeクレジット」は、Skypeから一般加入電話などに発信できる「SkypeOut」や、Skypeで電話からの着信を受けられる「オンライン番号(SkypeIn)」をはじめ、ボイスメール、SMSメッセージ送信などの有料機能が利用できるようになるサービス。
従来、日本国内における「Skypeクレジット」の販売は、クレジットカードなどによるオンライン決済のみだったが、今回から、現金による店頭購入が可能となった。対応するコンビニは、伊藤忠商事グループの「ファミリーマート」で、全国約7300店舗に設置されているマルチメディア端末「Famiポート」から購入できる。
販売形態は「シングル」と「パック」を用意。シングルは500円/1000円/2000円/3000円/5000円から個別に購入でき、パックは3000円×5/5000円×5がある。ユーザーは、「Famiポート」トップメニューの「プリペイド」から「インターネット電話/無線LAN」へと進み、「Skype」を選択する。購入金額などを選び、レシートを発行してレジで代金を支払い、「プリペイド番号通知票」を受け取る。
Skypeを起動し、メニューのアカウントから「クーポンを使う」を選ぶと、Skypeのサイト「クーポン・プリペイドカードの利用」が開くので、Skype名とパスワード、プリペイド番号を入力する。続いて、購入した「Skypeクレジット」の金額を入力する。プリペイド番号が正常に処理されると、約15分位内で、サインインしたSkype名のアカウントに購入金額が「Skypeクレジット残高」として表示される。Skypeソフト上でも確認できる。
|
|
|
支払い方法にファミマを追加
|
Famiポート販売用Skypeクレジットの種類
|
プリペイド番号通知票の例
|
● コンビニ支払いで利便性向上とPR効果に期待
Skype日本オフィスの岩田真一ジェネラルマネージャーは、Skypeクレジットの普及において「クレジットカード決済にしか対応していないことが問題だった」と説明。「日本ではクレジットカードをオンラインで使うことに抵抗のあるユーザーが多い」とし、コンビニ支払いが可能になったことで、「実際に現金で払った分だけ利用できるため、ユーザーにとっては安全かつ安心に利用できる」と述べた。
Skypeクレジットの店頭販売は、英国やポーランド、米国のウォルマート、台湾のファミリーマートなどですでに開始しているが、日本では今回が初めて。岩田氏は台湾での事例を紹介した上で、「日本の店舗数を考えると台湾以上の販売数を期待」とコメント。売り上げについては、伊藤忠商事の担当者が「3年後に10億円超の売り上げを見込む(ファミマ売り上げのみ)」と述べた。
また、岩田氏は、既存のSkypeユーザーの利便性向上だけでなく、ファミリーマートでSkypeを露出することによる宣伝効果も期待する。「有名なコンビニでSkypeを目にすることが増え、初めてSkypeを使う人にとっても敷居が下がる」とした。
このほか、Skype社のスコット・ダシュラグCOOが来日し、Skypeの現状について説明した。「米eBayの発表によれば、Skype事業は7期連続で成長しており、2008年度の第3四半期では3億7000万人がID登録をし、1300万人が同時に利用。また、述べ1000億分の国際通話をしており、これは全世界の国際通話の6%に相当する」とした。
また、日本市場については、「Skype日本語版を利用するユーザーは1000万人いるほか、リセラーパートナーのエキサイトをはじめ、Skype対応製品を販売する会社も多い」とコメント。「日本人ユーザーの使い方はクリエイティブ。自分なりの使い方をしており、ダイナミック」だという。
ダシュラグ氏は、「今回からファミリーマートで現金(円)によるSkypeクレジット購入が可能となり、日本人ユーザーに今までで一番便利なSkypeクレジットの購入方法を提供できる」とコメント。「日本のパートナーとは、今回のような商品を今後もリリースし、いつまでも“便利なSkype”を提供したい」と述べた。
|
|
Skype社のスコット・ダシュラグCOO
|
Skype日本オフィスの岩田真一ジェネラルマネージャー
|
関連情報
■URL
Skype
http://www.skype.com/intl/ja/
ニュースリリース
http://www.itochu.co.jp/main/news/2008/news_081020.html
■関連記事
・ Skypeが月額プランのメリット説明、「Skype Proは廃止へ」(2008/05/14)
・ コンタクトグループ機能を再搭載した「Skype 4.0」ベータ2(2008/10/01)
( 野津 誠 )
2008/10/20 20:53
- ページの先頭へ-
|