米eBay傘下の決済サービス大手PayPalは22日、少額決済を行える、いわゆる「マイクロペイメント」サービスを拡大したと発表した。米国だけでなく、日本円など19通貨にも対応した。
通常、金銭の授受には決済手数料がかかるため、その負担があまりにも重いと、事実上決済手段として利用できなくなってしまう。マイクロペイメントは、決済手数料を大幅に引き下げることによって、少額決済も実現できるようにするサービスの総称だ。
例えばPayPalでは、通常は決済額の2.9%+30セントの決済手数料を徴収する。これに対してマイクロペイメントでは決済額の5%+5セントとなる。だいたい12ドルを境に、それより決済額が小さい場合にマイクロペイメントの方が手数料が安くなる。
これまでPayPalは、米国など一部の国のアカウント保有者にしかマイクロペイメントを提供してこなかった。今回、同社がサービスを提供している世界中の国・通貨でマイクロペイメントサービスを開始した。例えば、日本円で決済をする場合、決済額の5%+7円が手数料となる。ただし、PayPalのビジネス/プレミアアカウント保有者限定だ。
PayPalでは、この新システムを上手に活用するよう利用者に勧めている。12ドルがマイクロペイメントの境目となるため、12ドル未満と12ドル以上の決済が含まれる場合、アカウントを別々に分けることを勧めている。
関連情報
■URL
サービス概要(英文)
https://micropayments.paypal-labs.com/
PayPal公式ブログの該当記事(英文)
https://www.thepaypalblog.com/2008/10/micropayments-pricing-for-merchants/
■関連記事
・ 米PayPal、2ドル以下の買い物を可能にするマイクロペイメントサービス(2005/09/01)
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/10/23 13:27
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