インターネットを使う際、PCの代わりに携帯電話を使いたいと考えている消費者が、50%を超えたとの調査結果を米IBMが22日、発表した。この調査は、米国、中国、英国に住む600人を対象に行われた。
調査結果によると、39%の回答者は「2011年までに、携帯からのインターネット利用を最低でも40%増やす」と回答した。この傾向は特に中国の消費者の間で顕著だった。IBMは以前から、成長国市場や先端的な市場では、ビジネス用途でモバイルプラットホームが主流になるとの仮説を立てており、この調査結果はそれを裏付けたとしている。
また、71%の回答者は今後、地図、ナビゲーション、インスタントメッセージ、ソーシャルネットワーキング、メール、ニュースなどに携帯を使用する頻度を増やすと回答した。しかしながら、オンラインバンキング、株取引、ショッピングなどでは、携帯よりもPCを好むという結果も出ている。
年齢別で見ると、携帯がPCを「完全に代替している」と回答した年齢層は15~30歳が最大で、50%を超えていた。この世代の消費者は、業界が携帯インターネットを推進するために十分努力していると考えているが、キャリアや端末メーカーが提供する価格やサービスには満足していない。
また、50%を超える回答者は、メール、ネットバンキング、インスタントメッセージを使用する際には、携帯でもPCと同じブランドを使用したいと考えていた。しかし、エンターテインメントサービスでは、このようなこだわりは見られなかった。
特に携帯端末に求める機能としては、大画面、高解像度、内蔵メモリーの増加、高速通信が最も重要と考えている。
この調査は米英中という限られた国で行われたにすぎないが、人数が多く、様々な意味で世界を代表すると米中2つの市場でこのような傾向が見られたことは、極めて興味深い。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/25737.wss
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/10/24 11:58
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