|
ミクシィ年賀状
|
ミクシィは28日、SNS「mixi」内の知人へ住所などを公開せずに年賀状が送れるサービス「ミクシィ年賀状」を発表した。提供期間は11月下旬から2009年1月末まで。標準価格は1通98円、広告付きは1通48円。年賀はがき代・印刷代・郵便代金が含まれる。
「ミクシィ年賀状」は、住所や本名、メールアドレスを知らないマイミクシィや、同じコミュニティに参加するユーザーに日本郵便発行のお年玉付年賀はがきを郵送できるサービス。ミクシィが、郵便事業株式会社および博報堂DYメディアパートナーズと連携して提供する。
年賀状のテンプレートは、100種類以上を用意する。通常の年賀状の絵柄をはじめ、アニメのキャラクターやイラストレーターによるデザイン、また、企業の広告が入るスポンサードテンプレートなどを揃える。テンプレートのラインナップやスポンサー企業については11月下旬のサービス開始前にあらためて告知する。
年賀状を送るには、まずテンプレートを選択し、年賀状に添えたいメッセージを入力する。文字の色やサイズ、書体、プロフィール画像の表示・非表示なども選択できる。次に、送付したいユーザーをマイミクシィか同じコミュニティの参加者の中から選択する。ここで、個別にメッセージを入力することも可能。最後に内容を確認して、決済を行う。決済はクレジットカードに対応する。
受け取る側には、トップページの「お知らせ」に年賀状の郵送リクエストが表示される。詳細ページでは、誰が年賀状を送ろうとしているのか確認できるほか、受け取り手続きページへのリンクが張られる。手続きページで任意の住所よび本名を入力して承認する。もちろん、送付主に個人情報が開示されることはない。なお、年賀状の郵送リクエストについては、2回目以降の送付を自動で承認する機能も用意する。
|
|
|
裏面作成画面
|
送り主には「ミクシィ年賀状事務局」
|
テンプレートの例
|
● 年賀状でリアルなコミュニケーション手段も提供
|
ミクシィの笠原健治代表取締役社長
|
ミクシィの笠原健治代表取締役社長は、「ミクシィ年賀状」について、「一番大きな特徴は、お互いの住所やメールアドレスを知らなくても年賀状が送れること」と説明する。
「今どき、友達であっても住所やメールアドレスを知らないこともある。ましてや、mixi上では本名すら知らない。それであっても、個人情報を明かすことなく、安心して年賀状を送ることができる。」
また、「人気のイラストレーターやアニメのテンプレートも豊富。印刷や郵便代金込みなので、リーズナブルだと思う」とコメント。「1000年以上の歴史がある年賀状と、ネット上の最先端のコミュニケーションであるmixiが融合した画期的なサービス」とアピールした。
個人情報については、「従来からクレジットカード決済などを扱っていることもあり、センシティブなデータに関しては安全に扱うノウハウはある」と説明。登録した住所へダイレクトメールを送ることなどはしない。ただし、年賀状以外でも利用する可能性があることは規約に書かれており、将来的には「お中元や暑中見舞いなどのサービスも検討する」とのことだ。
「ミクシィ年賀状」は、郵便事業株式会社からサービスの提案があったという。笠原社長は、「年賀状離れも背景にあると思うが、やはりもらって嬉しいのは紙の年賀状。掘り起こせないサービス領域ではない」と話す。「以前からクリスマスや年始にイベントをしたいと考えており、実際『来年の抱負を書こう』といったキャンペーンも行ってきた。今回も何かしたかったのと、リアルなサービスも良いのではと思い、提携して実施することにした。ネットだけでなく、年賀状というリアルな場でもコミュニケーション手段を増やしたい狙いもある」とした。
|
|
mixi主要データ
|
mixiユーザー属性
|
関連情報
■URL
ミクシィ年賀状
http://mixi-nenga.jp/
ニュースリリース
http://mixi.co.jp/press_08/1028.html
■関連記事
・ mixi、啓発コンテンツ「より健全なSNSを目指して」を公開(2008/09/25)
・ ミクシィ決算、業績好調で上方修正。新機能「エコー」にも期待(2008/08/05)
( 野津 誠 )
2008/10/28 14:51
- ページの先頭へ-
|