米Microsoftが開発中の「Live Mesh」プラットフォームに、日本国内からもサインインできるようになったことが30日、明らかになった。
Live Meshは、デスクトップPCやノートPC、携帯電話など、さまざまなデバイス間でデータを共有するためのプラットフォームだ。Microsoft以外のデバイスからもアクセスできるよう、APIやデータモデルは公開される予定となっている。現在、テクノロジープレビュー版が公開され、テストされている。
これまでLive Meshのクライアントソフトウェアについては、米国、英国、オーストラリア、ニュージーランドに限定されていたが、30日をもって世界中からサインインできるようになった。これは各言語やロケール設定でのテストが終了したためとしている。しかし、ユーザーインターフェイスは依然として英語のままであることに注意が必要だ。
また、クライアントソフトウェアの新ベータ版も公開され、このバージョンからMac OS X 10.5.1以上とWindows Mobile 6.0/6.1版が用意された。ただし、Windows Mobile版に関しては米国と英国のみの提供となっている。また、WAP携帯電話にも公式に対応した。
そのほか、Live Meshフォルダのそれぞれの利用者に対してパーミッション設定ができるようになったこと、クライアントソフトウェアの自動アップデート機能が組み込まれたこと、WindowsのInternet Explorer 6以上の環境でドラッグ&ドロップがサポートされたことなど、細かな改良が加えられている。
Live Meshを使用すると、携帯電話のブラウザの中からデスクトップPC上のフォルダ内容を利用できるなど、使用デバイスの状況に関わりなく、ソフトウェアやサービスが利用できるようになるという大きなメリットがある。Live MeshはMicrosoftの「ソフトウェア+サービス」戦略の要となるプラットフォームの1つで、日本国内からもテストできるようになったことは大きな前進と言える。
関連情報
■URL
Live Mesh(英文)
http://www.mesh.com/
Live Mesh公式ブログの該当記事(英文)
http://blogs.msdn.com/livemesh/archive/2008/10/30/service-update-beta-and-required-client-upgrade.aspx
■関連記事
・ Microsoftが「Live Mesh」のプレビュー版を公開(2008/04/24)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/10/31 13:37
- ページの先頭へ-
|