米Microsoftは3日、セキュリティに関する調査結果をまとめた報告書「Microsoft Security Intelligence Report」の第5版を公開した。マルウェア数の増加、Windowsの脆弱性数の減少、OSよりもアプリケーションへの攻撃の増加といった傾向が見られるという。
具体的には、2008年上半期に世界中で除去されたマルウェアの数は43%増加していた。特にトロイの木馬のダウンローダーや深刻度の高い脆弱性を使った攻撃が増加し、犯行が金銭的動機によるという傾向が明らかになっている。
また、同時期に公開された脆弱性の90%以上が、OSではなくアプリケーションに関係するものであり、OSに関係するものはわずか10%だったとしている。特にMicrosoftの脆弱性に関しては、2007年下半期に比べて33.6%減少したと説明している。
この調査結果を受けてMicrosoftでは、ユーザーができる対処法を4つ挙げた。
- 継続的にソフトウェアアップデートをチェックし、適用すること。これには、サードパーティアプリケーションのアップデートも含む。
- ファイアウォールを使用すること。
- ウイルス対策/スパイウェア対策プログラムをインストールし、継続的にアップデートすること。
- たとえ信頼できる相手からだったとしても、メールとインスタントメッセージの添付ファイルやリンクは注意深く開くこと。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3574
マイクロソフトセキュリティインテリジェンスレポート
http://www.microsoft.com/japan/security/sir.mspx
Microsoft Malware Protection Center(英文)
http://www.microsoft.com/security/portal/sir.aspx
■関連記事
・ マイクロソフト、「マルウェア対応センター」日本ラボ開設(2007/04/25)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/11/04 12:43
- ページの先頭へ-
|