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日本IBM、「Web 2.0時代のホームページ作成ソフト目指す」

Webサービスとの連携を強化した「ホームページ・ビルダー13」

 日本IBMは4日、Webサイト作成ソフト「ホームページ・ビルダー13」に関する記者発表会を行った。新バージョンでは、Webサービスとの連携を強化したほか、携帯電話向けページの3キャリア自動対応サービスを有償で提供。対応OSはWindows Vista/XP/2000。通常版の価格は1万3800円で、12月5日に発売する。


Webサービスとの連携でソフト単体では実現困難な機能を提供

日本IBMの三浦浩専務執行役員

ホームページ・ビルダー13
 日本IBMの三浦浩氏(専務執行役員ソフトウェア事業担当)は、ホームページ・ビルダーの概略を説明。「1995年の発売当初から大和研究所で開発しており、日本のインターネットの状況に応じた新しい機能を搭載してきた」と話す。

 BCNの調査によると、直近5カ月間のWebサイト作成ソフト分野累計出荷本数シェアでは、ホームページ・ビルダーが77%でトップ。次いで、ソースネクスト製品が12%、アドビ製品が6%、デジタルステージ製品が3%など。三浦浩氏は、「ブログ時代の中でも好調な売り上げを続けており、競合他社が出てきても70%以上のシェアを保っている」とアピールした。

 ユーザーに支持されている理由は、「ネットのトレンドにいち早く対応したこと」だと話す。「1995年のネット時代到来から製品を投入し、我が国のネットの普及に役割を果たしてきた」とコメント。携帯電話でのネット利用やブロードバンドの到来、ブログの普及などに合わせて、対応した機能を追加し、バージョンアップを行ってきた経緯を説明した。


販売実績 ホームページ・ビルダーの変遷

 「ホームページ・ビルダー13」では、「Web 2.0時代におけるホームページ作成ソフトのリーディングプロダクトを目指す」という。また、コンセプトとして、「既存の多様なWebサービスやASP、SaaSを提供する企業と協業し、ユーザーに多くの機能を提供すること」「更新などをより手軽にするアプローチの追求」「増加する商用ユーザーの支援」を挙げた。

 三浦氏は、「自分のページに今風のコンテンツがほしい」「携帯3キャリアに自動対応してほしい」など、ユーザーからの意見を得て、製品に反映することで「今の時代に対応する」と説明。また、「自社サービスとの連携を目的としたAPIをWebサービス各社が次々に公開する時代になった」ことから、ホームページ・ビルダー初の試みとして、APIの公開も行う。

 このほか、「ネット上で安価に使えるサービスが増えてきた」とし、「今までは、ホームページ・ビルダー単体でいろいろな機能を提供してきたが、今回からは、ネット上で有用なサービスを展開する企業と本格的に連携し、より豊かな機能を提供していく」と説明。「今後もパートナーと協力してより多くの機能を提供できる製品に育てていきたい」と述べた。

 日本IBMの加藤泰子氏(ソフトウェア事業WebSphere事業部WebSphere事業開発)は、「ホームページ・ビルダー13」の新機能説明とデモを行った。今回発表した新機能以外にも、今後はInternet Explorer 8(IE8)に対応することを明らかにした。時期は未定だが、IE8の新機能「WebSlice」(サイトの更新情報をお気に入りバーで確認できる)に対応したページが作成できる機能などを検討しているという。このほか、ホームページ・ビルダーの商用ユーザーが増加傾向にあり、「直近のデータでは5割以上が商用」だと説明した。


コンセプトと新機能 機能連携パートナー

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www-06.ibm.com/jp/press/2008/11/0402.html
  製品詳細(日本IBM)
  http://www-06.ibm.com/jp/software/internet/hpb/products/
  製品詳細(ジャストシステム)
  http://www.justsystems.com/jp/products/hpb/price.html

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( 野津 誠 )
2008/11/04 20:06

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