日興アイ・アールは、3920社を対象にした「2008年度 全上場企業ホームページ充実度ランキング調査」の結果を公表した。総合ランキングの1位は「東芝」だった。
調査では、2008年5月末時点での上場企業3920社のコーポレートサイトを対象に、「わかりやすさ」「使いやすさ」「情報の多さ」の3視点で設定した117の調査項目で調べている。レイアウト/デザイン/文体などは評価の対象外とした。調査期間は6月中旬から9月末まで。結果は偏差値によるポイントで算出した。
総合ランキングでは「東芝」が85.4ポイントでトップ。2位は「NTTドコモ」85.1ポイント、3位は「東京ガス」84.3ポイント、4位は「カプコン」84.2ポイント、5位は「TDK」84.1ポイントとなっている。2007年度調査と比較すると、東芝は2位から1位に、NTTドコモは11位から2位に上昇している。東京ガスは1位から3位に下降した。
業種別で見ると、情報・通信業では、1位が「NTTドコモ」85.1ポイント、2位が「カプコン」84.2ポイント、3位が「KDDI」82.3ポイント、4位が「コナミ」77.7ポイント、5位が「日本ユニシス」「NTTデータ」同数で77.6ポイントだった。コナミは2007年度の25位から大きく上昇した。また、セグメント別のランキングを見ると、全業種中で情報・通信業は6位(52ポイント)だった。
日興アイ・アールでは2008年度の特徴について、「株式時価総額が大きい企業ほどIR情報の開示状況が高く、総合ランキング上位の企業ほど個人投資家に配慮したサイト構成になっており、特にわかりやすさを重視しているサイトほどIR情報の開示状況が高い傾向が見られる」と説明している。
また、決算短信や事業報告書、決算説明会の資料、アニュアルレポート(英語版)など、各種IRツールをサイトに掲載する率が「過年度以前と比較すると着実に増加している」とのこと。「決算説明会などの動画配信の掲載率が16.1%と過去最高に達したことからも、動画配信が一般的になってきたと言える」としている。
このほか、コーポレートガバナンスに関する項目のホームページ掲載率も徐々に増加していると指摘。「コーポレートガバナンスに関する評価項目でベスト10にランクインした企業は、総合ランキングにおいてもすべて50位以内にランクインしている。2007年度は100位以内だったので、さらに関連性が高くなっている」と分析する。
関連情報
■URL
日興アイ・アール
http://www.nikkoir.co.jp/
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( 野津 誠 )
2008/11/05 19:22
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