米SANS Instituteは7日、Adobe ReaderおよびAdobe Acrobatの脆弱性を悪用したPDFファイルが出回っていることを確認したとして、注意を呼びかけた。
この脆弱性は、Adobe Systemsが4日に公開した「Adobe Reader 8.1.3」および「Adobe Acrobat 8.1.3」で修正したばかりのもの。この脆弱性に対しては、JavaScriptのバッファオーバーフローを引き起こすことが可能となる実証コードが公開されており、出回っているPDFファイルはこれを修正したものだと見られるという。
また、SANSがこのPDFファイルを確認した時点では、どのウイルス対策ソフトも検出に対応していなかったという。こうしたことから、SANSではAdobe ReaderおよびAdobe Acrobatのユーザーに対して、早急にバージョン8.1.3またはバージョン9にアップデートするよう呼びかけている。
関連情報
■URL
SANS Insutituteによる情報(英文)
http://isc.sans.org/diary.html?storyid=5312
■関連記事
・ 「Adobe Reader 8.1.2」に任意のコードを実行される脆弱性(2008/11/05)
( 三柳英樹 )
2008/11/10 20:44
- ページの先頭へ-
|