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神奈川県立高生の個人情報が「Share」に流出、日本IBMが事態公表


 日本IBMは13日、神奈川県教育委員会から受託していた授業料徴収システムの一部資料が、ファイル共有ソフト「Share」のネットワークへ流出していることを確認したと発表した。資料の中には、2006年度に神奈川県立高校に在籍した生徒の、のべ約2000人分に関する口座情報などの個人情報が含まれるとしている。

 これらの情報は当該システム開発に関わる業務委託先社員所有のPCに含まれていたもので、当該PCには県立高校の在校生徒約11万人におよぶ個人情報を含むシステム関連情報が残存していたことや、ファイル共有ソフトの「Winny」が導入され、かつウイルスに感染していたことが確認されたという。

 日本IBMでは、これまでWinnyネットワーク上の監視を継続し、当該PCに保存されていたデータの存在は確認されていなかったが、神奈川県教育委員会からの連絡を受けて調査した結果、Shareネットワーク上に情報の存在を確認したという。

 日本IBMでは、こうした事態を招いたことを謝罪するとともに、該当者に対しては個別に連絡してお詫びをすると説明。また、今後は業務委託先における情報管理の徹底を強化し、再発防止に努めるとしている。


関連情報

URL
  日本IBM
  http://www.ibm.com/jp/
  授業料徴収システム関連情報についての相談窓口
  http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/ed_zaimu/ryushutu/osirase/index.html

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( 三柳英樹 )
2008/11/13 21:04

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