インターネット先進ユーザーの会(MIAU)は14日、「レイティング/フィルタリング連絡協議会研究会」(事務局:インターネット協会)による報告書「青少年の安全なインターネット利用環境の整備を目指して関係者に望まれる取組みについて~書き込み可能なCGMサイト増加への対応~(中間とりまとめ)」に対するパブリックコメントを提出したと発表した。
同報告書は、CGMサイトのリスクや課題と、それに対応するために期待される取り組みをまとめたもの。フィルタリングベンダーやネット企業、教育関係者などで構成する同研究会がとりまとめた。
MIAUでは、報告書におけるCGMサイトに関する部分が「リスク回避的な内容に偏っている」と指摘。「CGMサイトのリスクと有用性は表裏一体のもの」だとして、危険性の教育を青少年に行うなどの取り組みだけでは、青少年の健全育成やITリテラシーの向上にはならないため、「いかにリスクある機能を安全に利用していくかという方向性で内容を検討するべき」と訴えている。
具体的には、「サイト上で明らかにする個人情報の安全な範囲をサイトの属性や自身の発信する個人情報以外の情報などから総合的に考えることが出来るようになる教育」「知らない他人とやり取りをする安全な範囲を判断する教育」「ネット上の知らない他人といかに信頼関係を築き、あるいは信頼できない人物とのやりとりを断つことができるようになるリテラシー教育」が求められるとしている。
報告書とともに、フィルタリング事業者やサイト運営者自身がサイトをレイティングする基準の更新版「SafetyOnline3.1」も公表されたが、MIAUではこれに対しては、今後の検討課題として、掲示板やブログ、SNSを区別することをなどを挙げている。
関連情報
■URL
MIAUのパブリックコメント
http://miau.jp/1226591538.phtml
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・ CGMサイトのリスクと課題、期待される取り組みをまとめた報告書(2008/10/17)
( 永沢 茂 )
2008/11/14 17:17
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