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OKWave、動画や画像、音声を添付しての質問・回答が可能に


オウケイウェイヴの兼元謙任代表取締役社長
　Q&Aサイト「OKWave」は19日、動画や画像、音声ファイルを添付して質問や回答の投稿ができるマルチメディア機能を追加した。マルチメディア機能はOKWaveが提携するマイクロソフトの「MSN相談箱」で19日より利用可能となるほか、OKWaveと連携する90以上のパートナーサイトについても年内にマルチメディアQ&Aサービスの提供を開始する。

　「OKWave」を運営するオウケイウェイヴでは、「これまで文章だけでは伝え切れなかったさまざまな疑問や相談内容、あるいは回答やアドバイスを、より豊かな表現で伝えられるようになる」とコメント。マルチメディア投稿機能を活用してほしいとしている。

　アップロード可能なファイル形式とデータサイズ上限は、画像はJPEG形式のみのサポートで200KBまで、動画はMOV（QuickTime）、MPEG、WMV、AVI、MP4、3GP、FLV（Flash）、AMCで20MBまで、音声はWAVおよびMP3形式で1MBまで。

　オウケイウェイヴは都内で新機能説明会を開催。新機能のデモでは、テキストでは長い文章を書かなければ説明できないことが、画像や動画、音声ファイルを使えば、簡単にわかってもらえる例などを紹介した。これらの画像や動画を使うと効果的な質問の例は、OKWaveの新機能紹介のページで公開されている。

　動画や画像の利用については利用者からの要望もあり実装したという。具体的には、パソコンのパーツ実装方法や口紅の塗り方など、画像や動画が使えるとわかりやすいので利用できるようにしてほしい、という声などがこれまでに寄せられていたという。


説明会のデモ画面。添付できるデータは、動画・画像・音声のうち1つだけになる データは投稿者本人がログイン状態の時に削除できる

　説明会で挨拶に立ったオウケイウェイヴの兼元謙任代表取締役社長は、Q&Aサービスについて、ブログ、SNSの次に大きくブレイクするサービスがQ&Aだと予測。ブログやSNSは自分で持っている情報を発信するサービスであるのに対し、Q&Aは自分が情報を持っていなくても質問という形で発信ができ、回答を得てQ&Aという形で共有できる情報を残せる点が大きく違うとした。

　また、Q&Aサービスの優れた点として、あいまいなもの、ニッチなもの、マニアックなもの、きざしを示す情報、最新の事情、気づきを与えてくれる情報など、検索エンジンで必ずしも収集できるとは限らない情報を収集するのに有効だと述べた。


現在のOKWaveの登録者は129万人、月間PVは5.5億超。利用者が頭打ちとなるサービスも少なくない中で、引き続き伸びている 兼元社長は、OKWaveの特長としてシステムによる自動監視と、利用者からのフィードバックなどにより、コンテンツの質を保っている点を挙げた

　続いてオウケイウェイヴの福田道夫取締役副社長は、今後の開発計画について説明。12月までにパートナーサイトへのマルチメディアQ&Aサービスの実装を終え、その後はマルチプラットフォーム化と多言語化を推進。2009年1月から6月にかけて、モバイルや電話音声、メール、FAXなどによる質問・回答機能の提供を目指していく。現在オウケイウェイヴは日本語、英語、中国語でサービス提供を行っているが、今後さらに多言語化を進めるという。


マルチメディア対応、多プラットフォーム展開、多言語展開を進めていく 今後の開発スケジュール。プラットフォームは、まず携帯3キャリアへの対応から展開していく

　発表会には「MSN相談箱」でマルチメディアQ&A機能を同時リリースしたマイクロソフトのコンシューマー＆オンラインマーケティング統括本部・業務執行役員の浅川秀治氏も出席した。

　浅川氏は、「検索サービスの今後を考える上でロボット検索はもちろん今後もやっていくが、ロボット検索ですべての答えが得られるわけではない。ロボット検索を補完するものとして、次世代検索サービスの核のひとつとしてQ&Aサービスを位置づけている」として、マイクロソフトとしてQ&Aサービスを重視していることを強調した。

　また、今回のマルチメディア機能の実装にあたっては、「Q&Aサービスは他社でも提供している中で、何か新しいことをやりましょうということで共同で作り上げてきた。今後のマルチプラットフォーム展開、特に携帯電話への対応を考える上でも、この機能は非常にいいのではないかということで着手に至った」と開発の経緯を紹介。両社の今後の協力については、「Q&Aサービスをマイクロソフトの検索サービスなどとどういうふうにインテグレーションしていくかがキモになるが、それについては今後お話しする機会があるだろう」と、含みを残した。

　なお、米Microsoftは2008年3月にオウケイウェイヴへ10.52％出資しており、発表会に出席したマイクロソフトの浅川氏はオウケイウェイヴ社外取締役も兼任している。


マイクロソフトのコンシューマー＆オンラインマーケティング統括本部・業務執行役員の浅川秀治氏。オウケイウェイヴの社外取締役も兼務する 浅川氏は、マイクロソフトはQ&Aサービスを次世代検索サービスの核と位置づけていると述べた
関連情報

■URL
　 ニュースリリース
　 http://www.okwave.co.jp/news/press_log/2008/1119.html
　 新機能紹介（OKWave）
　 http://entame.okwave.jp/multimedia/
　 OKWave
　 http://okwave.jp/


（ 工藤ひろえ ）
2008/11/19 17:16

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