デンマークのSecuniaは25日、脆弱性発見ツール「Secunia Personal Software Inspector(PSI) 1.0」正式版を公開した。利用は無料。対応OSはWindows Vista/XP/2000およびWindows Server 2003。英語および欧州系言語のみをサポートしている。
PSIは、WindowsやOfficeなどの主要ソフトだけでなく、サードパーティによる数多くのソフトの脆弱性を発見できるツール。Secuniaが収集した世界中の脆弱性情報をもとに、インストールされているソフトウェアを検査する。
PSIはこれまで17カ月にわたってベータテストが行われ、約80万人が使用していた。今回公開した正式版では、ベータ版のフィードバックにより数多くのバグが修正され、安定性が向上したという。
インターネットユーザーは、セキュリティソフトをインストールするだけで安全な環境が提供されるわけではない。発見されているすべての脆弱性を防ぐためにパッチを適用する作業が重要となる。Secunia PSI 1.0などの脆弱性発見ツールを用いて、自分のPCにインストールされているソフトに脆弱性がないかどうかを常日頃から意識し、パッチを適用することがセキュリティを向上させるためには不可欠だろう。
関連情報
■URL
(Secunia公式ブログの該当記事、英文)
http://secunia.com/blog/35/
(Secunia PSIダウンロードページ、英文)
http://secunia.com/vulnerability_scanning/personal/
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・ KasperskyがSecuniaを一部擁護「的確なパッチ管理に勝るものなし」(2008/10/20)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/11/26 13:58
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