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CGMサイトの「家庭・職場全体」と「家庭のみ」の利用者数比較 (2008年11月)
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CGMサイトの家庭と職場の総利用時間比率 (2008年11月)
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ネットレイティングスは24日、ニールセン・オンライン(Nielsen Online)が提供するインターネット利用動向調査「NetView」の2008年11月の調査結果を発表した。CGMサイトの総利用時間のうち職場からのアクセスが占める割合は、「ウィキペディア」では21%、「ニコニコ動画」では8%、「2ちゃんねる」では30%といった結果となっている。
「NewView」では、10月から集計方法や指標に関するリニューアルを実施。新仕様では、従来の「家庭のみ」「職場のみ」の集計に加えて、「家庭・職場全体」でのユニークユーザー数や利用時間を推計し、標準指標として利用している。ネットレイティングスではこの指標からは、Q&Aサイトなど知識共有系CGMサイトが、家庭だけでなく職場でも重用されるコンテンツであることがわかったとしている。
たとえばウィキペディアの場合には、家庭からの利用者数が約1805万人であるのに対し、家庭と職場からの利用者数では約2324万人となる。他のCGMサイトでは、「Yahoo!知恵袋」「教えて!goo」「OKWave」などのQ&Aサイトや、ブログ、掲示板「2ちゃんねる」などは同様に、職場からの利用者数も多い。一方で、SNS「mixi」や動画共有サイト「YouTube」「ニコニコ動画」については、家庭からの利用が主になっているという。
また、各サイトの総利用時間でも同様の傾向となり、「教えて!goo」では職場からの利用時間が全体の56%を占め、「2ちゃんねる」でも利用時間全体の30%は職場からの利用となっている。一方、動画共有サイトについては職場からの利用時間比率は低く、「YouTube」で13%、「ニコニコ動画」で8%にとどまっている。
ネットレイティングス代表取締役社長兼ニールセン・オンラインチーフアナリストの萩原雅之氏は、「知識共有系CGMはネットの特性を最大限に活かしたサイトであり、アクセスロケーションに依存しない支持を受けているようだ。一方、同じ知識共有系CGMであっても総利用時間指標で見るとサイト間に利用状況の違いが見られる。Webサイトの利用状況を正確に把握するためには、従来の家庭からのアクセスデータのみでの分析では不十分で、家庭・職場全体、あるいは家庭、職場それぞれの利用動向を分析することによりサイトの状況が明らかになる」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.netratings.co.jp/New_news/News12242008.htm
( 三柳英樹 )
2008/12/24 15:50
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