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Appleのスティーブ・ジョブズCEO、「死に至る病」説を否定


 米AppleのCEOを務めるスティーブ・ジョブズ氏は5日、同氏の死期が迫っているとの一部報道を否定する趣旨の書簡を発表した。

 スティーブ・ジョブズ氏に関しては、公の場に姿を現した際に激しくやせている様子が見られたために健康問題が指摘され、最近では死期が迫っているとの報道まで現れていた。それに加え、サンフランシスコで6日に開幕する「Macworld Conference & Expo」で恒例となっているキーノートスピーチを行わないことが明らかになるに至り、その情報の真偽に注目が集まっていた。業界に大きな影響力を持つカリスマ経営者であることも、注目を集める大きな理由となっている。

 これに関してスティーブ・ジョブズ氏は書簡の中で、やせた原因について説明した。原因については長い間、本人も医師たちにも不明だったが、今回、血液の精密検査を行った結果、ホルモンバランスの異常が見つかり、健康を維持するために必要なタンパク質が奪われていたことが判明。その結果、これに対する治療がすでに開始されており、医師たちは今年春の終わりごろまでに元の体重に戻ることを期待しているという。

 こうしたことから、スティーブ・ジョブズ氏は今後もAppleのCEOを続けるつもりであると明確に立場を表明。CEOを続けられない事態になった場合には、直ちに取締役会に報告するとしている。一方、取締役会も声明文を発表し、そうなった場合の情報公開を約束している。

 スティーブ・ジョブズ氏は、この健康問題に関する説明は非常に個人的なものではあるが、MacworldをAppleコミュニティが楽しめるようにあえて公表したという。また、これについて説明すべきことは「これがすべてだ」としている。


関連情報

URL
  スティーブ・ジョブズ氏の書簡(英文)
  http://www.apple.com/pr/library/2009/01/05sjletter.html
  Appleの取締役会による声明文(英文)
  http://www.apple.com/pr/library/2009/01/05bod.html
  Macworld Conference & Expo(英文)
  http://www.macworldexpo.com/


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/01/06 11:54

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