Skypeは6日、「Skype 2.8 Beta for Mac」を公開した。ベータ版ではあるが、公衆無線LANへの接続機能や画面共有機能など、Windows版には搭載されていない新機能も追加されている。対応OSはMac OS X 10.3.9以降。
「Skype 2.8 Beta for Mac」で新たに追加されたのは、簡単に最寄りの公衆無線LANに接続できる「Skype Access」だ。これは、世界10万カ所以上に設置されている公衆無線LANを、Skypeクレジットからの引き落としで利用できるサービスだ。
公衆無線LANのネットワークには、米Boingo Wirelessのネットワークを使用している。Skypeを起動中に公衆無線LANを発見した場合、サービスが利用できることを通知するポップアップが表示される。利用料金は1分19円あるいは付加価値税によって同21.85円となる。費用はSkypeクレジットで引き落とされるため、クレジットカード番号の入力やログインの手間を省くことができる。
Boingoの公衆無線LANスポットは、世界各地の空港やホテル、カフェなどに設置されており、多くのビジネスマンや観光客に利用されている。日本にも5000カ所以上のスポットがあるが、現時点ではSkype Accessには未対応だという。利用可能なスポットは、Boingoのページであらかじめ検索しておくことも可能だ。
Skype Accessを搭載するのは今回のMac用ベータ版が初めてとなるが、Boingoによると2009年中にはほかのプラットフォームにも搭載される予定だという。
もう1つの新機能は、画面共有機能だ。これは、話している相手に自分のデスクトップ画面を共有できるもので、自分のパソコン画面に表示した書類や写真などを、通話相手に見せながら会話をするなどの用途が考えられる。
画面は暗号化され、話し相手にリアルタイムに転送されてから復号化される。今回発表されたSkype 2.8 Beta for Macでは、Skype for WindowsやSkype for Linuxユーザーに電話をかけて画面を共有することができるが、逆を行うことはできないという。
そのほかに、複数の同時進行しているチャットに優先度を付けてソートできる機能、簡単に相手をチャットに招待できる機能、プロフィール画像を256×256ピクセルの大画像にできるようになったこと、アドレス帳にノートを付けられるようになったことなど、様々な改良が行われている。
関連情報
■URL
Skype for Mac OS Xベータ版ダウンロードページ
http://skype.com/go/macosx-beta
ニュースリリース(英文)
http://about.skype.com/2009/01/skype_28_beta_for_mac_delivers.html
Skype日本語ブログの該当記事
http://share.skype.com/sites/ja/2009/01/07/skype_for_osx_beta_2.8_released.html
Skype for Macの変更点(英文)
http://www.skype.com/download/skype/macosx/changelog.html
Boingo
http://www.boingo.com/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/01/07 14:13
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