ルクセンブルクのSkypeは8日、Javaを搭載した携帯電話およびAndroidプラットフォーム用のバージョン「Skype Lite」のベータ版を公開した。
Skype Liteでは、Skype同士の通話やインスタントメッセージ、Skypeから固定電話・携帯電話への低料金通話、Skype登録個人番号への通話着信、Skypeコンタクトのプレゼンス確認などの機能が利用できる。
特徴は、Wi-Fi接続でなくとも、携帯電話が使用できる場所であれば、どこでもSkypeを利用できること。ただし、インターネット接続だけではなく、国内通話回線も使用するため、携帯電話事業者との間で、データプランだけではなく、通話プランにも加入してなければならない。特に通話料金に関しては、定額データプランを使用するよう強く勧めている。
Skype Liteベータ版は、「T-Mobile G1」を含むAndroid端末で動作する。この端末は現在、米国と英国で販売されているが、将来的にほかの端末でも動作することになっている。Skype Liteは、Android用アプリケーションのオンラインマーケットプレイスである「Android Market」からダウンロードできる。
また、Javaが搭載されている携帯端末でも使用できる。対応しているのはLG、Motorola、Nokia、Samsung、Sony Ericssonで、具体的な端末はWebサイトで検索できる。
Skype Liteのインストールは日本を含む世界中で行うことができるが、Skype同士の通話や、固定電話・携帯電話への低料金通話は、米国、英国、ポーランド、ブラジル(リオとサンパウロ)、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、エストニア、オーストラリア、ニュージーランドの10カ国に限定されている。
Skype Liteはこれまで限られた端末でのみ動作する限定的なベータテストが行われていたが、新しいベータ版で対応端末が大きく広がった。特に、米国の携帯ユーザー向けにSkypeソフトウェアが提供されるのは初めてのことだとしている。
これとは別の発表としてSkypeは、Intelのモバイルインターネットデバイス(MID)向け「Skype 1.0 」のベータ版も発表した。このバージョンでは、MIDのタッチスクリーンでスムーズに動作するユーザーインターフェイスなどが搭載されている。SkypeはIntelと協力し、端末購入時にすぐに使えるよう、OEMやODMで配布する計画だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://about.skype.com/2009/01/skype_launches_on_android_plat.html
ニュースリリース(英文)
http://about.skype.com/2009/01/first_version_of_skype_now_ava.html
「Skype Lite」ベータ版ダウンロードページ
http://www.skype.com/intl/ja/download/skype/mobile/
関連記事:Skype、海外の携帯電話向けに「Skype」のβ版[ケータイ Watch]
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/39643.html
■関連記事
・ T-Mobile USA、世界初のAndroid携帯を米国で発売(2008/10/23)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/01/09 13:53
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