Mozillaの実験的技術を開発しているMozilla Labsは12日、Firefoxにメッセージ閲覧環境を追加する拡張機能「Snowl」の最新バージョンとなる「Snowl 0.2」を公開した。
Snowlは、RSSフィードやTwitterなど、様々なメッセージを負担なく閲覧できるようにするための新しいユーザーインターフェイスをFirefoxに提供するための拡張機能だ。今回バージョン0.2に新たに追加されたのは、改良された「river view」と、新たに追加された「stream view」、そしてTwitterへの対応の強化だ。
「river view」とは、多数のメッセージを1つのページにまとめ、新聞の紙面を見るかのように大画面で閲覧できる機能だ。アップデートされたriver viewでは、デフォルトで1つのコラムにメッセージが表示されるようになり、日付ことに記事がまとめられるようになった。さらに、メッセージの概要や画像のプレビューが表示されるようになった。
新たに追加された「stream view」はサイドバーに表示されるビューで、新しいメッセージが受信されるたびに更新されていく。サイドバーに表示させておくことによって、いつでも最新のメッセージフローを見ることができる。
またTwitterへの対応も強化された。どのビューを表示している状態でも、メッセージボタンをクリックすることで、Twitterに投稿できるようになった。また複数のTwitterアカウントにも対応した。
大量のメッセージをどのように処理するかは、ネット利用者に突きつけられた大きな課題だ。現在、SnowlはRSSフィードとTwitterに対応しているが、今後、メールやソーシャルネットワーキングサイトへの対応が追加されれば、より大きな影響力を持つようになるかもしれない。また、Snowlの使用によって、より重要なメッセージと、そうではないメッセージの閲覧方法にもおのずと違いが出てくるだろう。
Snowl 0.2は最新バージョンとはいえ、依然として初期開発段階にあるため、Mozillaでは多数のバグが含まれていると警告している。将来のバージョンでは、現在のバージョンに搭載されている機能が突然削除されたり、登録したメッセージがすべて消去されたりする問題などが生じる可能性があるという。そのため、Snowlの利用はあくまで、実験的な用途にとどめるべきだろう。
関連情報
■URL
Snowlプロジェクトホームページ(英文)
http://labs.mozilla.com/projects/snowl/
Mozilla Labs公式ブログの該当記事(英文)
http://labs.mozilla.com/2009/01/snowl-02/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/01/13 12:14
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