欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は12日、ポルトガルの通信規制当局(ANACOM)がこのほど採用したブロードバンドに関する市場開放政策を承認したと発表した。
この開放政策によって、ポルトガルのブロードバンド市場の実に61%が規制緩和されるという。今回の措置によって、構造的な競争環境の問題を抱える地域において問題が解決すると判断されると指摘している。また、問題を抱える地域については、さらなる規制緩和政策および効果的な規制のあり方を要求している。
今回EU当局が注目しているのは、光ファイバー技術に関して競合会社の参入を促進することを要求している点。特に現状では、競合会社が光ファイバーサービスに事実上参入できない状況となっており、ポルトガル国民がそのために損害を被っていることを指摘。欧州全体のインターネット環境の整備にとってこのようなブロードバンドの整備は不可欠であるとして、さらなる改善が求められた。
また、競争担当委員のNeelie Kroes氏は、過度の規制は投資を消極的にし、市場の力を過度に押さえ込んでしまうと指摘。ブロードバンド市場においても、規制と開放とをバランスよく行うべきとの考えを明らかにした。今後、ポルトガル当局は、今回のEUのコメントを取り入れて自由化を推し進める予定。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/09/36&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
( Gana Hiyoshi )
2009/01/13 14:13
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