マイクロソフトは14日、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」(MSRT)の最新版を公開した。最新版では、ダウンローダー型のトロイの木馬「Banload」と、「MS08-067」の脆弱性を悪用するワーム「Conficker」に対応した。
「Confiker」は、マイクロソフトが2008年10月に修正パッチを緊急リリースした「MS08-067」の脆弱性を悪用するワーム。MS08-067を適用していない場合、ネットワークに接続しているだけで感染の恐れがあり、感染の拡大をセキュリティベンダー各社が警告している。ワームの名称はセキュリティベンダーによって異なり、マカフィーやマイクロソフトでは「Conficker」、シマンテックでは「Downadup」、トレンドマイクロでは「DOWNAD」と呼称している。
マイクロソフトでは、Confikerの感染が拡大している国があることから、MSRTによる削除に対応。また、Confikerの現在の亜種では、MS08-067の脆弱性を悪用する手法のほか、安易なパスワードを狙った攻撃や、USBメモリなどを介した感染も試みるようになっているとして、注意を呼びかけている。
関連情報
■URL
悪意のあるソフトウェアの削除ツール
http://www.microsoft.com/japan/security/malwareremove/default.mspx
W32/Confikerに関する情報
http://www.microsoft.com/security/portal/Entry.aspx?name=Win32%2fConficker
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・ 「MS08-067」悪用のワームが感染拡大、早急に修正パッチの適用を(2009/01/08)
( 三柳英樹 )
2009/01/14 14:30
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