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NTT Comとヤマダ電機、IPv6活用の遠隔サポートサービス実証実験


 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は14日、IPv6を用いた遠隔サポートサービスの検証を目的とした実証実験を実施すると発表した。実証実験は、総務省が2006年度から2008年度まで実施している「IPv6によるユビキタス環境構築に向けたセキュリティ確保に関する実証」に基づくもの。

 実証実験では、ヤマダ電機でパソコン購入と同時に設定サポートサービスに加入した人を対象にモニター1000人を募集。ヤマダ電機のサポートセンターは、NTT Comが開発したシステムを用いて、専用ソフトをインストールしたモニターに、パソコンの設定やアプリケーションの操作などの遠隔サポートを行う。実験期間は1月17日から3月7日まで。

 NTT Comが開発したシステムはIPv6を活用することにより、サポートセンターに接続するユーザーの負担を軽減できるという。また、同社が開発した情報家電向けネットワーク技術「m2m-x」を用いることで、通信相手の認証、通信の暗号化、アクセス制御を行えるなど、セキュリティについても確保できるとしている。

 m2m-x技術は、IPsecとSIPをベースに開発した通信マネジメント方式。ネットワークに接続されるパソコンだけでなく、家電や制御機器などの非PC機器同士でも「安全」「簡単」「低コスト」な双方向リアルタイム通信が実現できるとしている。m2m-xの仕様は、メーカーやISPで構成される標準化団体で標準化および一般公開されている。

 NTT Comでは今後、実証実験で得られた有用性についての評価結果を総務省に報告。また、実証実験で用いたシステムによる遠隔サポートサービスの実用展開についても検討するという。


実証実験のイメージ図

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URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt.com/release/monthNEWS/detail/20090114.html

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( 増田 覚 )
2009/01/14 18:42

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