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ボットネット御用達ISP遮断で激減したスパムが復活傾向に


 シマンテックは、2008年12月のスパム動向をまとめた月例レポートを発表した。全世界の約半数のスパムメールを配信するボットネットおよびそれらの指令サーバーを複数ホスティングしていたとされる米国のISP「McColo」が11月に遮断されたことにより、スパムメールが一時的に激減したものの、12月中旬以降は既存および新規のボットネットが確認され、1日のスパムメールの平均量は、MoColo遮断前の水準の80%にまで増えているという。

 また、経済情勢に便乗したスパムメールが出回っていると指摘。具体的には、「テレビでもおなじみ:不況知らずの金儲け方法(As Seen On Tv: Recession Proof Way To Make Money)」「不況をチャンスに!収入への道(Turn the bad economy into $$$, in your pocket)」といった文言をスパムメールの件名に表示しており、これらのスパムメールは、中国語などを含む多言語化が進んでいるという。

 このほか、有名な銀行を装い、メッセージには新年の挨拶とともに本文を読むためのURLを記載するスパムメールを2009年に入ってから確認したと説明。メールのリンク先は不正サイトで、「金融詐欺に関する緊急のお知らせを受け取るため」と称したログイン画面が表示され、個人情報を入力するように促すという。


関連情報

URL
  月例スパムレポート(英文)
  http://www.symantec.com/spam

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ボットネット御用達のISP遮断でスパムが一時的に激減(2008/12/11)


( 増田 覚 )
2009/01/15 13:56

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