マカフィーは15日、2008年におけるコンピュータウイルスの集計結果を公表した。同社が国内5万社以上に提供しているセキュリティ製品「McAfee Managed Total Protection」で集計したデータをもとに算出した。
2008年で最も多く出回ったのは、リムーバブルメディアにより感染を拡げる設定ファイル「Generic!atr」で、1万1546社で検知が報告された。これは、USBメモリなどのワームを自動実行するための設定ファイルで、オンラインゲームのパスワードを盗むトロイの木馬やバックドアの多くが実装するようになったことから拡散したとしている。
また、SQLインジェクションによる攻撃も顕著に観測され、脆弱性を修正していないアプリケーション経由でウイルス感染する被害が出ていたと指摘。4位には、Internet Explorerの脆弱性を突くトロイの木馬「VBS/Psyme」がランクインし、4006社から検知報告が寄せられたという。
ランク圏外では、WindowsのServer Serviceに関する脆弱性「MS08-067」を悪用する「W32/Conficker.worm」が年末から活発化し、様々な亜種も多く観測されたとしている。マカフィーによれば、このワームには、セキュリティベンダーによる駆除を妨げる細工が施され、その手法も亜種ごとに進化しているという。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_09a.asp?pr=09/01/15-1
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・ USBメモリなどを経由して感染するウイルスが引き続き流行、マカフィー(2008/05/09)
( 増田 覚 )
2009/01/15 19:29
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