米調査会社The Nielsen CompanyのサービスであるNielsen Onlineは27日、新聞社Webサイト上位10社への訪問者数が、1年間で合計16%増加したとの調査結果を発表した。10社のサイトにおける米国の家庭および職場からのユニークビジター数は2007年12月に3460万人だったが、2008年12月には4010万人にまで増加した。
ユニークビジター数が1位だったのは「NYTimes.com」の1818万7000人で、2位の「USATODAY.com」の1142万人を大きく引き離している。3位の「washingtonpost.com」は947万人と、これ以下は桁が1つ落ちる結果となっている。なお、1年間の増加率でみると、1位の「NYTimes.com」は6%増と、増加率では少なかった。2位の「USATODAY.com」は15%、「washingtonpost.com」は12%の増加率を示している。また、「Daily News Online Edition」は増加率99%、「LA Times」は73%、「New York Post」が60%と、大きく増加した新聞社もあった。
また、新聞社の全Webサイトを見てみると、セッション数がこの1年間で27%も増加していた。上位10社だけでなく、新聞社サイト全体へのトラフィックが増加していることが見て取れる。
この調査結果について、Nielsen OnlineリサーチディレクターのChuck Schlling氏は、「伝統的な新聞業界が最近抱えている問題にもかかわらず、人々は最新の出来事についていくために、新聞社のWebサイトをこれまで以上に訪れている。今日の新聞社の難題は、この行動的なインターネットの読者を利用し、その増え続ける債務を収益に変える方法を学ぶことだ」とコメントしている。
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■URL
ニュースリリース(英文、PDF)
http://www.nielsen-online.com/pr/pr_090127.pdf
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/01/28 12:09
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