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企業に届くメールのうち悪意のないものは8.41%、Panda Security


 Panda Securityは28日、2008年に企業に届いたメールのうち、悪意のないメールは8.41%だったとする分析結果をまとめた。

 この結果は、Panda Securityのメールフィルタリングサービス「TrustLayer Mail」により、2008年に届いた4億3000万通のメールを分析したもの。年間平均では、全メールのうち89.88%がスパムメール、1.11%がマルウェアに感染したメール、0.28%が危険なメール、0.32%が疑わしいメールと判定されており、悪意がないと判定されたメールはわずか8.41%にとどまった。

 スパムメールの割合を月別に見ると、2008年1月には76.27%だったがその後増加し、4月には94.75%とピークに達し、以降も90%前後を推移した。

 スパムメールの内容で最も多かったのは医薬品関連の32.25%で、以下は精力剤関連の20.5%、偽ブランド商品関連の16.75%など。経済情勢の悪化に関連して、偽のローン関連のメール(4.75%)や、偽の仕事紹介や学位商法関連のメール(2.75%)も増えている。これらのスパムメールはボットに感染したマシンから大量に配信されており、2008年第4四半期には毎日30万1000台のマシンが配信に利用されていた。

 2008年にメールから検知されたマルウェアで最も多かったのは「Netsky.P」、2位は「Runkap.G」、3位は「iFrame」となった。Netsky.PとiFrameは連携して、OutlookのプレビューからInternet Explorerの脆弱性を悪用する形で感染を広げたという。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.pandasoftware.jp/scripts/panda/vb_bridge4.dll?VBPROG=user_call&IF=LIST&ID=799098698899&PG=news_detail.xsl&CATNUM=4


( 三柳英樹 )
2009/01/30 14:32

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