電通は30日、サイバー・コミュニケーションズ(cci)の完全子会社化を目的として、同社株式を1株につき4万2500円で公開買い付け(TOB)すると発表した。期間は2月2日から3月16日。対象全株式(28万2078株)の買い付け代金は約120億円。
cciは、インターネット広告を手がけるメディアレップ(代理店)。電通ではcciの発行済み株式の47.49%を保有し、連結子会社としているが、完全子会社化を目的として全株式のTOBを実施する。cciでは30日に開催した取締役会において、TOBに賛同する決議を行っている。
電通ではTOBの目的について、電通および電通グループでもインターネットを中心とするデジタル事業領域の重要性が急速に高まっており、デジタル事業領域における体制再編を円滑かつ迅速に実行するためと説明。2008年12月にcciに対して完全子会社化の意向を申し入れ、1月30日に電通の取締役会でTOBの実施を決定した。
cciは東証マザーズ市場に上場しており、30日にはTOBに関する報道が流れたことから一時売買が停止された。売買停止直前の株価は1万7820円で、売買再開後は取り引きが成立していない。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2009/pdf/2009004-0130.pdf
サイバー・コミュニケーションズ
http://www.cci.co.jp/
( 三柳英樹 )
2009/01/30 18:59
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