情報処理推進機構(IPA)は30日、2008年度下期の「未踏IT人材発掘・育成事業」の公募の結果、23件のプロジェクトを採択したと発表した。
「未踏IT人材発掘・育成事業」は、ソフトウェア関連分野における独創的な技術などを持つ優れた個人を、プロジェクトマネージャー(PM)のもとで発掘・育成するもの。PMは、東京大学大学院情報理工学系研究科教授の石川裕氏をはじめ、元マイクロソフトで現在は慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の古川享氏、コーエー代表取締役執行役員社長COOの松原健二氏、サイボウズ・ラボ代表取締役社長の畑慎也氏ら9人が担当している。
今回は、101テーマ/154件の応募があり(同一テーマで複数PMへの応募が可能)、このうち23件が採択プロジェクトに選ばれた。テーマ名としては「街角ネット世界コミルバの開発」「コード進行をベースとしたセミオートマチックな作曲ライブラリの開発」「人生検索エンジン『ライフリサイクル』」などがあり、各プロジェクトの概要は追ってIPAのサイトに掲載する。
なお、古川氏には8件、松原氏には9件の応募があったが、今回はいずれも採択されなかった。古川氏は、PMからのメッセージとして「社会的インパクト(例えば、新しいデバイスの出現を促す、既存の斜陽産業をV字回復させる、雇用を促進する、団塊の世代に対して社会的関与を促す、教育における諸問題を解決する、プライバシー保護や犯罪の防止など)をもたらすようなソフトウェア・プロジェクトを期待します」と述べていた。
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■URL
ニュースリリース
http://www.ipa.go.jp/about/press/20090130.html
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( 永沢 茂 )
2009/01/30 19:42
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