米Googleは9日、GmailやGoogleカレンダーの一部データを携帯電話に反映させることができる「Google Sync」のベータ版を発表した。iPhone、Windows Mobile端末、BlackBerry、Nokia S60、Nokia standard、Sony Ericssonに対応しており、利用は無料。
携帯電話を乗り換える時にデータを入力し直すことは面倒な作業だが、「Google Sync」を使用することによって、GmailやGoogleカレンダーのデータをそのまま携帯端末でも利用できるようになるというメリットがある。
一度同期してしまえば、Googleアカウントあるいは携帯端末のどちらのデータを変更しても内容が同期される。また、データはいつでもGoogleアカウントにバックアップされる形になるため、携帯をなくした場合にも安心だ。
大きな注意点として、Google Syncを実行すると、携帯電話に保存されている連絡先とスケジュールのデータがすべて消去されることがあるとしている。データはすべてGmailの連絡先とGoogleカレンダーのデータとなり、携帯電話に保存されることになる。そのため、もし携帯電話に保存されているデータが必要となるのであれば、あらかじめPCに接続するなどしてバックアップしておく必要がある。
さらにGoogleでは、Google Syncがベータ版であることから、バグが残されていることにも警告している。また、現時点ではGmailの連絡先とGoogleカレンダーにのみ対応しており、メールやタスクなどには対応していないため、注意が必要だ。
このサービスにはオープンSyncMLプロトコルが利用されており、多数の端末に対応できる。また、GoogleはこのためにMicrosoftから特許をライセンスし、Microsoft Exchange ActiveSyncプロトコルをGoogleのサーバーに独自に実装した。
関連情報
■URL
Google Syncベータ版(英文)
http://m.google.com/sync
Google Mobile公式ブログの該当記事(英文)
http://googlemobile.blogspot.com/2009/02/google-sync-beta-for-iphone-winmo-and.html
Google Syncベータ版の既知のバグ(英文)
http://www.google.com/support/mobile/bin/answer.py?answer=139635
Microsoftのニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2009/feb09/02-09statement.mspx
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/02/10 14:17
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