オープンソースのWindows用パスワード管理ソフト「KeePass 1.15」が13日にリリースされた。これは安定版リリースであり、1.Xバージョンの利用者は1.15にアップグレードすることが推奨されている。
1.15では完全に新しいプラグインアーキテクチャーが搭載された。KeePassのプラグインを使うと、パスワードをCSVやXMLに書き出すなど、さまざまな付加的機能を容易に追加できる。新しいプラグインアーキテクチャーはより多くの機能を提供しており、高速で省メモリで動作し、メモリ管理もより安全になったという。
また、1.15からはプラグインとKeePass本体のアップデートが相互に依存しないようになった。プラグインの読み込みパフォーマンスも向上したほか、プラグイン導入後に設定を行う必要がなく、単にKeePassディレクトリにプラグインファイルをコピーするだけでよい。
さらに1.15では、Windows Vista以降を使用している場合、データ保護API(DPAPI)を使用するオプションが提供されている。これによってメモリ上で暗号鍵が安全に保管できるようになった。また、マスターキーワードのハッシュもメモリ上で保護されるようになっている。
KeePassは英語で開発されているオープンソースソフトだが、公式サイトで日本語化ファイルも提供されており、簡単な手順で日本語化できる。また、Windowsエミュレータ環境「Wine」にも対応している。
関連情報
■URL
KeePass公式サイト(英文)
http://keepass.info/
KeePass 1.15発表文(英文)
http://keepass.info/news/n090213_1.15.html
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/02/16 13:06
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