欧州連合(EU)は12日、欧州全域のネットワークである「Europe Direct」の第2世代を開設したと発表した。第2世代のネットワークは、EUにおける権利行使に対する事実上の情報およびアドバイスを市民が入手することができる可能性を拡張するものとして注目されている。
今回の拡張では、EUに関連する質問について、500を超える情報センターとネットワークで結合され、回答を得ることができる。Europe Directはまた、市民からのフィードバックを各EU機関に提供する。EUに関するトピックについて、地方または地域における議論を活性化することも狙いとしている。
Europe Directの第1世代は過去4年間その役割を十分に果たし、一般市民とEU諸機関との間のギャップを埋める役割を十二分に果たしたと評価されている。今後予定されるEU関連の選挙という観点からも、Europe Directが刷新され、欧州に関連する事項をさらに充実させたことの意義は大きいと、欧州委員会のMargot Wallstroem副委員長は評価している。
欧州議会のHans-Gert Poettering議長も、6月に予定される欧州議会の議員選挙における情報として、このEurope Directが活用されるだろうと評価。これまでは欧州議会の選挙において、選挙の議題となっている話題についての情報が不足していたことから、市民と議会の乖離が指摘されていた。
Europe Directは欧州委員会にとっても各地域との情報交換に役立つと評価。欧州委員会は、今後年間2万5000ユーロを拠出して、整備を進めるとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/09/256&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
Europe Direct
http://ec.europa.eu/europedirect/index_en.htm
( Gana Hiyoshi )
2009/02/16 13:49
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