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Windows Mobile 6.5のホーム画面
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米Microsoftは16日、スペインで開かれている「Mobile World Congress 2009」において、モバイル向けの新OS「Windows Mobile 6.5」を発表した。また、同OSの関連サービスとして、データ同期サービスの「My Phone」、アプリケーション販売サービス「Windows Marketplace for Mobile」も発表した。
「Windows Mobile 6.5」では、新たなホーム画面として、画面を蜂の巣状に分割したハニカムデザインを採用。画面には新着メールや不在着信の件数、カレンダーなどの最新情報が一覧表示できる。
さらに、新バージョンの「Internet Explorer Mobile」ブラウザでは、デスクトップと同等のレンダリング品質を提供できるとしている。また、ブラウザにはアドレスバーからの検索機能やオートコンプリート機能、検索候補の表示機能を搭載。Microsoftではサードパーティーによる調査結果を挙げ、Windows Mobile 6.5とInternet Explorer Mobileブラウザを使用することによって、他の携帯向けブラウザより48%多くタスクをこなすことができたとしている。
Windows Mobile 6.5ユーザー向けのサービスとしては、携帯端末のデータをサーバーにバックアップできる「My Phone」サービスを発表。アドレス帳やカレンダー、動画、音楽、ドキュメントなどを自動的にシンクロさせ、バックアップを取ることができる。またブラウザからもMy Phoneのデータが閲覧でき、画像や動画など保存しているデータを検索できる。My Phoneのサービスは現在、招待制の限定的ベータテストを実施している。
さらに新サービスとして、Windows Mobile向けのアプリケーション販売サービス「Windows Marketplace for Mobile」が発表された。このマーケットプレイスは、Windows Mobile 6.5を採用する全ての端末に搭載されるという。アプリケーションは、Windows Live IDでログインすることにより、PCからも購入できる。また、Microsoftではマーケットプレイスに掲載するアプリケーションに関して、簡単なセキュリティと互換性のテストを行うとしている。
このMicrosoftの発表に合わせて、Windows Mobile 6.5を搭載する携帯電話がパートナー企業から発表された。たとえばHTCでは「Touch Diamond 2」と「Touch Pro 2」をWindows Mobile 6.5にアップグレードすることを発表。またLGも、「LG-GM7300」のWindows Mobile 6.5モデルを発表している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2009/feb09/02-16MWCPR.mspx
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/02/17 11:49
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