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ユーザーの感性に合った映画を推奨する「ぐにゅナビ」実証実験


「ぐにゅナビ」の実証実験サイト(gooシネマ・コンプレックス)
 NTTとNTTレゾナントは17日、ユーザーの感覚的なニーズに合ったコンテンツを推奨する検索・レコメンド基盤「ぐにゅナビ(goo new navigation)」の実証実験を開始した。実験期間は8月31日まで。

 「ぐにゅナビ」は、NTTサイバーソリューション研究所が開発した「感性解析技術」と、NTTレゾナントが開発した「コンテンツナビゲーション技術」を組み合わせ、ユーザーの感覚的なニーズに合ったコンテンツを推奨するサービス。実証実験では、NTTレゾナントが運営する映画作品配信サービス「シネマ・コンプレックス」上で、約500本の映画作品の中から、ユーザーの嗜好に合った作品を表示するサービスを提供する。

 「感性解析技術」では、あらかじめ定義された映画に関する分類知識と、一般のブログ記事内の「かわいい」「怖い」といった感性表現を組み合わせる。これにより、映画のタイトルや監督名、俳優名などのあらかじめ定義された映画の分類知識に対して、それに言及しているブログ記事での感性表現を参照し、それぞれの映画や俳優などに対する感性表現を抽出する。

 「コンテンツナビゲーション技術」では、ユーザーのプロファイル(性別、年齢)とサイト操作履歴情報に基づいた「コンテンツレコメンド」と、ユーザーが指定した検索条件に基づく「コンテンツ検索」を組み合わせて、ユーザーのコンテンツ発見をサポートする。

 実験サイトでは、「アクション」「SF」といったジャンルや、「きれい」「かわいい」といった映画のムードをユーザーが選んでいくことで、推奨される映画の順番が変化していく。ユーザーが選んだ各ジャンルやムードについては、どの程度重視するかを指定できる。さらに、ユーザーの操作履歴が蓄積されていくことで、レコメンドの精度が向上する仕組みとなっている。

 検索に用いられているブログ記事は、gooのブログ検索で対象となっている国内の主要ブログサービスが用いられている。NTTレゾナントでは、実証実験によりユーザーからのフィードバックを得るとともに、今後は他のジャンルについても技術を応用していきたいとしている。


ユーザーが映画のジャンルやムードを選んでいくことで、推奨される映画が変化する 推奨された理由が割合で円グラフ表示されるほか、参照されたブログ記事も表示される

「感性解析技術」の概要。ブログ記事から感性表現を抽出 「コンテンツナビゲーション技術」では検索条件に重み付けも可能

関連情報

URL
  ぐにゅナビ(gooシネマ・コンプレックス)
  http://gnv.bb.goo.ne.jp/
  ニュースリリース
  http://help.goo.ne.jp/info/detail/1276/


( 三柳英樹 )
2009/02/17 18:22

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