米Microsoftは24日、Windows 7ベータ版に搭載されているInternet Explorer 8(IE8)の信頼性を向上させるためのアップデートを公開した。Windows Updateなどを通じて入手可能だ。
Windows 7ベータ版でこれまでに確認されている問題のほとんどは、Windows VistaとWindows XP用にすでに公開されているIE8 RC1で修正されているという。そこで今回、それらの修正のいくつかをWindows 7ベータ版にも提供することにした。このアップデートによって、Windows 7ベータ版におけるクラッシュやハングアップの頻度を大きく低下できると考えられている。
信頼性を向上させるため、MicrosoftではWindowsのレポートシステムを使用し、Windows 7ベータ版でどの程度クラッシュやハングアップ、メモリリークなどの問題が発生しているかを観察した。その結果、信頼性に関わる問題の40%がIEを原因としたものであり、その他60%がサードパーティのプラグインやツールバーなどのコンポーネントが原因であることが判明したという。
開発チームは問題に優先順位を付け、サードパーティとも協力しながらバグの修正にあたったとしている。
今回のアップデートでは、IE8とともにAdobe Flash Player 10がインストールされるとIEが応答を停止する問題や、特定のWebサイトを表示したり、ブラウザウィンドウをリサイズするとクラッシュする問題など、サードパーティも含む多数の安定性に関わる問題が修正されている。
関連情報
■URL
IE公式ブログの該当記事(英文)
http://blogs.msdn.com/ie/archive/2009/02/24/IE8-Reliability-Update-for-Windows-7-Beta-Now-Available.aspx
アップデート内容(英文)
http://support.microsoft.com/kb/962921/en-us/
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/02/26 13:08
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