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偽ブランド品など輸入差止が年間94万点、ネットで“小口化”進む


 財務省は6日、税関による偽ブランド品などの知的財産侵害物品の差止状況を発表した。2008年の差止件数は、前年比で16.6%増加して2万6415件となり、8年連続で過去最高となった。一方、差止点数は約94万点で同9.2%減少した。

 差止点数の減少は、“小口化”が一層進んだ結果だという。1件あたりの平均差止件数が、2006年の平均50点、2007年の46点から、2008年は36点へと減少した。偽物業者が独自Webサイトで注文を受け、海外から国際郵便などで少量の偽ブランド品を発送するなど、インターネットを介した手法が多く用いられていることが背景にあるとしている。

 品目別では、バック類が前年の約26万点から約14万点へと減少した。一方で、煙草および喫煙用具が3619点から9万8611点へと約27.2倍に、CD・レコード類が1468点から3万4624点へと約23.6倍に増加した。紙巻煙草と海賊版DVDの大量差止があったためとしている。

 2008年12月、SAL(エコノミー航空便)を利用して中国から海賊版DVDなど約500枚を密輸入しようとした日本人男性を東京税関が摘発した事例がある。


2008年12月に東京税関が摘発した海賊版DVD(財務省の発表資料より)

知的財産侵害物品の輸入差止件数/点数の推移(財務省の発表資料より)

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URL
  ニュースリリース
  http://www.mof.go.jp/jouhou/kanzei/chizai/ka210306a.htm

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( 永沢 茂 )
2009/03/09 17:08

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