富士通と富士通研究所は、NTTドコモと共同で、北海道札幌市のユビキタス特区で「LTE(Long Term Evolution)」のフィールド実証実験を実施したと発表した。
実証実験では、3社が共同で開発した「LTE無線基地局装置」の試作機を利用。札幌市の市街地環境で、4本のアンテナから同一時刻に、同一周波数で異なる信号を送信する「4×4 Pre-coding MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)」の下りリンクでのスループット特性を評価し、最大120Mbps(帯域幅:10MHz)の通信を確認した。
富士通と富士通研究所では、LTEの最大帯域幅である20MHz換算で最大240MHzのスループットに相当し、LTEによる高画質動画など大容量データの送受信が可能になると説明。また、屋外伝搬環境で安定した通信速度を実現する上で、MIMO多重数の切り替えも有効であることを確認した。
富士通では今後、自社で開発中のLTE商用システムに実験成果を活用していく。
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■URL
ニュースリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2009/03/16.html
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( 村松健至 )
2009/03/16 14:45
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