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Google AdWords、日本での記念すべきキーワードは「はんこ」


グーグル製品開発本部長の徳生健太郎氏
 ユーザーがGoogleで入力した検索キーワードに応じて、広告(スポンサーリンク)を表示するリスティングサービス「Google AdWords」。グーグルによれば、国内でGoogle AdWordsが本格開始した2002年以降、検索結果ページの上部と右側に掲載されるスポンサーリンクが初めて埋め尽くされたキーワードは「はんこ」だったという。

 16日に開かれたグーグルの定例会見で、同社製品開発本部長の徳生健太郎氏が、このトリビアの背景を説明した。徳生氏によれば、Google AdWordsはクリック単価50円という設定でスタート。当時のクリック課金型広告の単価は「100円から200円ぐらい」だったが、グーグルでは「広告の裾野を広げるため」に、スタートから数カ月後には7円に引き下げることで、「埋もれていたニーズ」の掘り起こしに成功したという。

 「当時の広告は、バナー広告などにまとめてお金を出すのが通常でした。しかし、eコマースが台頭していた時期だったため、7円にしたとたんに普段はバナー広告に出稿しない広告主が出てきました。ちなみに、検索結果ページのトップと横に掲載されるスポンサーリンクが全部埋まったキーワードは、(広告ニーズが高い)『中古車』や『保険』ではなく『はんこ』。これは7円にしたからこそだと思っています。」(徳生氏)

 また、当時のリスティングサービスは、キーワードに対する入札額が多いほど掲載順位が高くなるケースが大半だったという。これに対してグーグルは、入札金額に加え、広告のクリック率を掲載順位に反映。つまり、広告主がいくら高額で入札してもユーザーのクリック率が低ければ掲載順位が下がることになるわけだ。

 「『入札価格×クリック率』という手法を導入した結果、広告の文章がうまかったり製品の質が良い場合などは、資金の少ない小規模な広告主が大企業と正々堂々と勝負できるようになりました。この仕組みについて米国本社では“Level Playing Field”と言っていますが、日本語では『同じ土俵で相撲を取る』という言葉が当てはまりますね」(徳生氏)。ちなみにGoogle AdWordsは、ネットユーザーの77%にリーチできるという。


Google Adwordsのスポンサーリンクを初めて埋め尽くしたキーワードは「はんこ」だった Google AdWordsでは、資本や規模を問わず企業が正々堂々と競争できる環境“Level Playing Field”を構築したという

関連情報

URL
  Google AdWords
  http://adwords.google.co.jp/select/?hl=ja
  関連記事:Google、オークション型広告「アドワーズ広告」を本格開始
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0918/adwords.htm

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携帯電話向けのアドワーズ広告、グーグルが日本でスタート(2006/04/07)


( 増田 覚 )
2009/03/16 15:37

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