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学習型フィルターで機密文書を自動検出、三菱電機がソフト開発


従来技術との比較
 三菱電機は25日、機密情報を高精度で自動検出するソフトを開発したと発表した。設定したキーワードで文書の文字列のパターンを照合する従来のキーワード検索に加えて、機密と非機密に分けて登録した文書ファイルから出現頻度の高い文字列を自動で学習する学習型フィルターを併用することで、検出漏れと過剰検出が少ない高精度な検出が可能になるとしている。

 約1万4000件の文書ファイルを対象とした同社の評価試験では、機密文書ファイルの99.9%を「機密」として検出し、検出漏れが少ないことを確認したという。従来のキーワード検索のみで照合した場合では89.7%にとどまった。また、「機密」として検出された文書ファイルの98.7%が実際に機密文書ファイルであり、従来のキーワード検索の96.4%と比べて過剰検出も少なかったとしている。

 三菱電機によれば、近年、企業の機密管理強化に伴い、機密情報自動検出ソフトへの需要が高まっているという。しかし、これまではあらかじめ登録した機密文書ファイルとその一部改変ファイルのみしか検出できないだけでなく、キーワード検索も高い検出精度を得られるキーワードの選定が難しかったとしている。

 今回開発した機密情報自動検出ソフトについて三菱電機では、メールに含まれる機密情報を検知したり、PCやサーバー内の機密文書ファイルを検出するシステムなどの開発を進め、2009年度内の事業化を目指すとしている。


関連情報

URL
  三菱電機
  http://www.mitsubishielectric.co.jp/


( 増田 覚 )
2009/03/25 17:06

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