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英YouTubeのミュージックビデオ遮断措置、半数弱が賛成~英調査


YouTubeでミュージックビデオを視聴した結果に発生した購買行動(Ipsos MORIの発表資料より)
 動画共有サイトのYouTubeが3月9日、英国で著作権料徴収団体との合意が得られず、ミュージックビデオの視聴を遮断したことについて、大手調査会社のIpsos MORIが27日、英国のユーザーの反応を含む調査結果を発表した。

 この問題は、英国の著作権料徴収団体のPRS for Musicがライセンス更改時に、YouTubeに対してさらに高額のライセンス料を求めたことから、YouTubeが英国内においてミュージックビデオの視聴を遮断することになったものだ。このライセンス料は作曲家、作詞家、レコード会社などに支払われるものだ。

 Ipsos MORIの調査は3月13日から19日まで、英国の15歳以上の1536人を対象に行われた。それによると、インターネットを利用しない人も含め、全体の40%がこの問題について認知していた。インターネット利用者に限ると認知度は47%に上がり、12カ月以内にYouTubeでミュージックビデオを視聴した経験のある人の間では68%とさらに認知度は高かった。

 この問題に対する賛否については、47%がYouTubeの処置は「正しかった」と回答、28%が「間違い」だと考え、25%は「わからない」と回答している。

 その一方で、YouTubeがミュージックビデオ視聴のための人気サイトであることも明らかになった。過去12カ月間にインターネットでミュージックビデオを視聴した経験がある人のうち、91%はYouTube上で視聴していた。

 さらに、YouTubeでミュージックビデオを視聴することが音楽業界の売り上げに直接結び付くことも明らかになった。2008年にYouTube上でミュージックビデオを視聴した人のうち50%は、その結果として何らかの形で音楽業界にお金を使っていた。38%はCDまたはDVDを購入、15%が音楽または動画のダウンロード購入を行っていた。特にデジタルコンテンツよりも物理的な製品を購入する傾向が強かったことは注目に値する。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.ipsos-mori.com/content/news/divided-opinion-over-youtubes-decision-to-remove-m.ashx

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YouTube、英国でのミュージックビデオの視聴を遮断(2009/03/10)


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/03/30 12:41

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