朝日新聞は31日、社内調査した結果、同社社員が2ちゃんねるに差別的な書き込みをしたことがわかったと発表した。書き込みは社内のパソコンから行われたという。
社員は東京本社編集局の校閲センター員で、2ちゃんねるに断続的に書き込みをしていた。朝日新聞社では、3月30日夜に社外からの指摘を受け、本社が調査を開始した。
センター員は「他の投稿者と応酬するうちにエスカレートしてしまった。悪いことをしました。釈明の余地はありません」と書き込みを認めているという。
書き込みには、部落差別や精神疾患への差別を助長するような内容が含まれ、朝日新聞広報部では「弊社社員が2ちゃんねるの掲示板にきわめて不適切な書き込みをし、多くの皆さまに不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことをおわびします。事実関係をさらに確認した上で、厳正な処分をいたします」とのコメント を発表している。
問題の書き込みをしたユーザーは、「あぼーん」(書き込みを削除したことを示す2ちゃんねる用語)という意味のない書き込みを連続的に複数スレッドに投稿。このため、利用者が“マルチポスト荒らし”として、30日に2ちゃんねるの荒らし報告用スレッドに報告した。
この報告を受け、2ちゃんねる運営が書き込みログを調査、リモートホストから朝日新聞社ドメインのひとつ「asahi-np.co.jp」からの書き込みであることが判明していた。このため、2ちゃんねる運営は、30日夜には「asahi-np.co.jp」からの書き込みを禁止する処置を取ることを掲示板上で明らかにしていた。
関連情報
■URL
本社編集局員、差別表現をネットに投稿(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0331/TKY200903310332.html
( 工藤ひろえ )
2009/04/01 02:10
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