米Googleは3月31日、2009年第1四半期のスパムメールの状況に関する調査結果を公表した。
2008年11月には、多数のスパム業者が利用していたとされるホスティング事業者「McCoLo」のネット接続が遮断されたことから、スパムメールの量は激減したことが確認されている。しかし、その後スパムメールの量は増え続けており、調査によれば、2009年第1四半期を通じて、スパムメールの量は1日平均1.2%増加。過去最高だった2008年第1四半期の1日平均1%を上回るペースでスパムメールが増え続けており、3月末にはMcCoLo閉鎖以前の水準に戻ってしまったという。
第1四半期に観測された新たな種類のスパムとしては、災害などのニュースを装ったサイトに誘導し、アクセスしたユーザーの位置情報をもとに見出しの都市名を変化させることでユーザーの興味を引こうとする「位置情報ベースのスパム」を指摘。また、スパムメールの内容としては、経済や金融市場、雇用削減など、経済低迷を反映する内容のものが多かったという。
また、ウイルスを含むスパムメールも急増しており、2009年3月は2月に比べて9倍ものウイルスメールが送信されたことが確認されたとしている。
関連情報
■URL
Google Enterprise Blogの該当記事(英文)
http://googleenterprise.blogspot.com/2009/03/spam-data-and-trends-q1-2009.html
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( 三柳英樹 )
2009/04/01 19:08
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