日本レジストリサービス(JPRS)は2日、メールアドレスの国際化について、同社の技術者が著者となったRFCが発行されたことを発表した。
ドメイン名の国際化については既に標準化が行われており、「http://日本語.jp/」といった国際化されたURLが使用できるようになっている。一方、メールアドレスについては、「ユーザー名@ドメイン名」のうちユーザー名の部分は標準規格が定まっておらず、現在標準化作業が進められている。
今回発行されたRFCは、ユーザー名の部分も含むメールアドレス全体をUTF-8で扱う形で拡張する実験規格を定めたもの。メールヘッダの拡張(RFC 5335)、SMTPの拡張(RFC 5336)、配送状況通知と開封確認通知の拡張(RFC 5337)、下位互換性維持のための実装(RFC 5504)の4つのRFCからなり、このうちRFC 5504がJPRSの技術者である藤原和典氏と米谷嘉朗氏の共著となっている。
今回のRFCの発行により、国際化メールアドレスを扱うための基本となるRFCがすべて出揃い、実用化に向けた実証実験などが可能となる。今後は、実証実験などを通じて、メールソフトやメールサーバーなどの国際化メールアドレスへの対応や、標準規格となるRFCの作成に向けた検討が進められる予定となっている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://jprs.co.jp/press/090402.html
( 三柳英樹 )
2009/04/02 13:23
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