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改良したGmailの画面(Google Mobile公式ブログより)
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米Googleは7日、iPhoneおよびAndroid端末におけるGmailとGoogle Calendarの利用環境を改善したと発表した。ユーザーインターフェイスの改善、メッセージを開く速度の高速化、複数の作業のバッチ処理、基本的なレベルでのオフラインサポートが行われた。
Gmailのユーザーインターフェイスには、フロートツールバーを導入した。これにより、メールの一覧を表示している時にもアーカイブや削除の作業をワンクリックで行えるようになった。また、複数のメールを選択して、一度にアーカイブや削除を行うこともできる。
Gmailは、レスポンスも高速化。携帯で利用する場合は接続環境が悪い場合もあるため、接続状況にかかわらず、端末のキャッシュを効果的に利用することになった。例えばメールをアーカイブする場合、まず端末のキャッシュにメールを保存した後、接続が確立次第Gmailのサーバーに送信するようにした。このことはバックグランドで行われるため、ユーザーが接続状況やレスポンスを意識せずに済む。
さらに、mobile Gearsの一部対応によって、オフライン状態でも、すでに読み込み済みのメールを閲覧したり、メールを書くこともできる。Google Calendarもオフラインに対応し、スケジュールを編集したり、イベントに返信できるようになった。
Googleによると、今回のGmail開発作業ではiPhoneとAndroid端末の間で90%以上のコードが共有化されているという。そのため、今後、似たようなハイエンドブラウザに対応するにしても、ほとんどの作業が完了している状態だ。そのためOEM企業に対し、新しいブラウザを投入する場合でもすぐにGmailとGoogle Calendarが対応できると保証している。
新しいGmailとGoogle Calendarは、今のところ英語版しか用意されていない。また、動作環境として、iPhone OS 2.2.1以上が必要だ。Androidに関しては全端末に対応している。
関連情報
■URL
Google Mobile公式ブログの該当記事(英文)
http://googlemobile.blogspot.com/2009/04/gmail-gets-new-engine-for-iphone-and.html
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/04/08 14:11
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