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三菱UFJ証券、社員が148万人分の顧客情報を不正持ち出し


 三菱UFJ証券は8日、元社員が個人顧客148万6651人分の情報を不正に持ち出し、そのうち4万9159人分を名簿業者に売却していた事実が判明したとして、事態を公表した。

 顧客情報を持ち出したのは、同社システム部の元部長代理で、これらの情報にアクセス可能だった8人の社員のうちの1人だったという。名簿業者への売却が判明したのは、2008年10月3日から2009年1月23日までに新規口座あるいは投信ラップ口座を開設した顧客4万9159人の情報。また、同社員は個人顧客のほぼすべてにあたる148万6651人分の情報を自宅に持ち帰っていたが、4万9159人以外の情報は既に回収しており、流出していないことを確認しているという。

 流出した情報は、顧客の氏名、住所、電話番号(自宅・携帯電話)、性別、生年月日、職業、年収区分、勤務先名、勤務先住所、勤務先電話番号、勤務先部署名、役職、業種の各項目。

 三菱UFJ証券では、売却先として確認された名簿業者3社に対しては、顧客情報が不正に持ち出された旨を説明し、当該情報の使用および販売中止の約束を取り付けているという。また、名簿業者からは販売先の情報を得ており、今後も全容解明に努めるとともに、一部の販売先からは情報の使用中止および破棄の約束を取り付けており、その他の販売先についても順次同様の対応を進めるとしている。

 情報の不正持ち出しを行った社員については8日付で懲戒解雇しており、刑事告訴の準備を進めている。三菱UFJ証券では、今回発生した不正行為を厳粛に受け止め、警察の捜査に全面的に協力し、事態の解明に努めるとともに、再発防止策の策定に取り組むとしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.sc.mufg.jp/company/press/pdf/press20090408.pdf
  三菱UFJ証券
  http://www.sc.mufg.jp/


( 三柳英樹 )
2009/04/09 13:22

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