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フローティングタッチディスプレイの構成概念図
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情報通信研究機構(NICT)は15日、空中に表示させた映像を指先で操作できるフローティングタッチディスプレイを開発した。鏡の中に見える映像を空中に存在するかのように見せる光学素子を応用した。
今回開発したフローティングディスプレイは、平面に配置した光学素子によって素子下部に配置した液晶ディスプレイ(LCD)の画面を空中に映像として表示。同時に、ガラスなしの赤外線タッチパネルによって、空中映像を触る指先位置を検出している。
NICTでは、手を汚すことができない医療現場などでフローティングタッチディスプレイが利用できると説明。また、コミュニケーションシステムへの応用も大きく期待できるとしている。
なお、現在は光学素子のサイズが小さいため、表示可能な空中映像の大きさに制限がある。しかし、これは原理的なものではなく製造技術的な問題であるため、今後は製造技術の開発を進めることで、3年後には人間の等身大映像の表示の実現を目指すという。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/h21/090415/090415-3.html
( 増田 覚 )
2009/04/15 16:59
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