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欧州議会、SMS・データローミング料金引き下げ法案を議決へ


 欧州連合(EU)の立法機関である欧州議会が、同執行機関の欧州委員会から提出されたSMS・ローミング料金の大幅引き下げ法案を、22日に議決することが明らかになった。

 法案は、2008年9月に欧州委から提案されたもの。2008年11月には加盟27カ国の通信担当大臣からの支持を受けており、成立は間違いないとされている。今回の議決で法案が成立すれば、加盟国が夏期休暇の時期に入る2009年7月1日から施行される。

 法案が通ると、国外でのSMS通信の通信料が1通あたり29ユーロセントから11ユーロセントに引き下げられ、60%の値下げになる。また、データローミング料金も、1MBあたり1ユーロのホールセールキャップを導入し、ホールセールキャップは2010年には80ユーロセントに、2011年には50ユーロセントに引き下げる予定となっている。また、利用者の「請求書ショック」(利用者が予測していないような高額請求書が送付されることによるショック)を防止するため、50ユーロの上限(あるいは利用者が設定した額)によるカットオフメカニズムの導入も予定されている。

 ローミング料金引き下げについては、2007年7月にEUのローミング規制が「Euro tariff」という名称で導入されて以来、料金は従来より40%程度低下している。しかし、2008年に欧州委がローミングについて調査を行い、効果が不足しているとの調査結果を得たことから、さらに料金を引き下げる法案が議決されることとなった。EUの携帯電話普及率は2004年の84%から2008年には119%にまで増加しており、今回のSMS・ローミング料金引き下げの成立でさらにその効果が期待される。


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URL
  ニュースリリース(英文)
  http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=AGENDA/09/14&type=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en#_Toc227731163


( Gana Hiyoshi )
2009/04/20 13:48

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