情報処理推進機構(IPA)は20日、無償配布している日本語フォント「IPAフォント」について、フォントの改変と再配布が可能なライセンスに改めた新バージョン「IPAフォント Ver.3」の配布を開始した。
IPAフォント Ver.3では、従来のIPAフォントが採用していたTrueTypeフォーマットから、OpenTypeフォーマットに仕様を変更。明朝体とゴシック体にそれぞれ等幅フォントとプロポーショナルフォントがあり、計4種類のフォントを提供する。各フォントで「JIS X 0213:2004」に準拠した約1万1000文字を収録している。
IPAフォントは、2007年10月から無償で使える日本語フォントとして一般に公開されてきたが、これまではフォントの改変は許可されていなかった。IPAでは、「IPAフォント Ver.3」の配布にあたり、新たなライセンスとして「IPAフォントライセンス Ver.1.0」を作成。新しいライセンスでは、フォントの改変・再配布が可能となる。
また、IPAフォントライセンスについては、米OSI(Open Source Initiative)が定める「オープンソース・ソフトウェアの定義」に合致するライセンスであると認定されており、新ライセンスによりフォントについてオープンな開発体制が構築できると説明。フォントの改善、文字の追加などに多くの人が参加できるようになるとしている。なお、新ライセンスは「IPAフォント Ver.3」のみの適用となり、旧バージョンについては従来通りの利用条件となる。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ipa.go.jp/about/press/20090420.html
IPAフォントのダウンロード
http://ossipedia.ipa.go.jp/ipafont/
( 三柳英樹 )
2009/04/20 16:26
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